2012年06月30日

ルートダブルレビュー

《このレビューはネタバレありです》

ようやく管理人もこのゲームの真エンドを見ることができました。
今、その余韻にひたりながら書いています。
このブログでも述べた『2012年のアドベンチャーゲームの本命』というのが(思えば2011年末に宣言してるというのはさすがに早すぎだった気がしないでもないけどw)現実味を帯びてきました。
というのもおそらくこのゲームがあるがためにこの『ルートダブル』を買い控えた方もいると思われる「ROBOTICS;NOTES」の評判があまり芳しくないからです。
「ROBOTICS;NOTES」に関しては遊んでもいない管理人が言うべきことはありませんが、管理人は購入していないということだけは事実です。

話は変わってこの『ルートダブル』の良さはその圧倒的なボリュームだけでなくそれに伴うストーリー構成の良さです。
ボリュームだけを水増ししたアドベンチャーゲームは過去にもありましたが、そのほとんどは途中で話が矛盾してたり、プレイしていても退屈になってくるものがほとんどでした。
しかしこの『ルートダブル』はボリュームが多いだけでなく、緊迫感のあるストーリーでプレイヤーを飽きさせない魅力をもっています。

●√Aの主人公である渡瀬と夏彦の緊迫した対峙
ルートダブル_対峙.jpg

【オリジナリティ 5】
√Aはこれでもかというほどの、絶体絶命の状況下での逃走劇なのに対し、√Bは3人の美少女とBCという科学的な超能力を交えたストーリーです。
√Aも√Bは一見つながりのないような雰囲気ですが、実は密接につながっていてそれは√Cを経て√Dにつながっていくという感じです。
このAからDといった流れの付け方が実に上手いと感じました。
√Aも√Bで残った謎が√Dに至るまでにしっかりと解明されているのも好感が持てました。
推理アドベンチャーゲームでも強引に犯人や証拠を上げて「はい、おしまい」みたいなものがあるのにこのゲームは微細な疑問にいたるまでしっかりと解明してくれます。
例えば√Aでレスキュー隊員と一緒に殺されていた2名の職員は誰だったのか、√Bで犬を逃がすということがあるのですが、逃がした犬はどうなったかなど小さな疑問までしっかりと解明されています。
ストーリーがただ単に斬新というだけでなく、その構成もしっかりしたものである点は高く評価したいです。

●BCは使えない側から見れば恐ろしい存在であることも否定できない。
ルートダブル_BCへの恐怖.jpg

【サウンド 4】
サウンドは聞いていて「これは」というほどのものはありませんでしたが、どれも場の雰囲気を壊すものではないので良しとしました。
妙にリアルな効果音も音量が高めで調整が必要なのを除けばいいと思います。
声優さん達もキャラの感情の起伏をよく捉えて表現していたと思います。

【熱中度 5】
油断するとすぐに死が待っているという状況とSenses Sympathy Systemのからみがよかったです。
Senses Sympathy Systemもストーリーをしっかりと読んでいれば、正解にたどり着けるようになっているので、
ただ単に総当り的に選べばいいような選択肢式とは違ったおもしろさがあります。
逆にいえばストーリーをしっかり把握していればバッドエンドに行き着くことなくトゥルーエンドを見ることも可能です。

●どのルートでも鍵になるのが悠里の存在
ルートダブル_悠里.jpg

でも常に死神が鎌首をもたげているような状態であることが緊迫感を生み、熱中度を増しているともいえます。
脱出ゲームのようなおもしろさがあると同時に、失敗してゲームオーバーになっても丁寧なヒントが示されるのでもう一度プレイする気持ちを起こさせます。

【バランス 5】
これほど膨大なストーリーで様々なエンディングがあるにもかかわらずどのストーリーも矛盾がないのはさすがだと思いました。
バットエンディングもただ「あなたは死にました」というものではなく、どれもストーリーにしっかりと結びついた「意味のある」エンディングばかりでした。
BCという能力を使って過去を見たり、心を覗いたりすることがあるものの、それに至るための理由づけがしっかりとなされているので「空想だからなんでもあり」という状態にはなっておらず、むしろ違和感無くBCという存在をプレイヤー側も受け入れることができたほどです。
今までのアドベンチャーゲームを遥かに越えるボリュームでありながら、徐々に謎が解明されてくというしっかりとしたプロセスがあり、かつストーリーが破綻していないというのは簡単に真似できることではありません。

●なぜ彼女達がこのような状況になったのか。
ルートダブル_狂気と銃.jpg

【ボリューム 5】
「RAMシステム」のその仕組みから同じものを2度以上見てしまうというケースがありますが、決して水増しのためではありませんでした。
それは「RAMシステム」をしっかりと使いこなしていない段階でのルートのために必要だったのです。
最初は私は見事にそれにかかり「RAMシステム」ってこんなものかと思ってプレイしたら案の定ノーマルエンドで終わってしまいました。
実はトゥルーエンドにいくためには膨大な量の「RAMシステム」つまり記憶を見る必要があったのです。
そしてその記憶こそがトゥルーエンドにいくための鍵だったのです。
まさかここまでの仕掛けがあろうとは思いませんでした。
単にボリュームがあるというだあけでなく、謎の解明やエンディングに至るまでの道筋がしっかりとなされているからこそのボリュームなのです。

●サリュも過酷な運命を背負って生きてきた。
ルートダブル_サリュ.jpg

【ストーリー 5】
主人公視点でプレイするのは2人ですが、閉じ込められた9人皆が主役でありこのラボに閉じ込められるに至るまでのしっかりとした理由があります。
そして10人目の主人公といえるのが凪沙です。
凪沙は体験版でもわかるのですが、橘風見の妹です。

●姉である風見や洵ととても仲の良かった凪沙
ルートダブル_凪沙.jpg

彼女はある意味過去の存在ですが、この9人に様々な面で影響を及ぼしていたのです。
このアプローチの仕方がとても斬新ですごいところでした。
そして9人それぞれも心に傷を抱え、それをなんとか乗り越えようと懸命に生きてきたのです。
だれもが自分なりの正義を持ち、その信念の元に行動しているのです。
それはありがちな正義と悪といった単純な構図とは違います。

●狂気に支配されているように見えてもその根底には当人なりの正義があった。
ルートダブル_それぞれの正義.jpg

その正義と生きる意志が一つになったとき9人の心は全員で生きて脱出しようと言う強固な意志となりました。
そこに至るまでの紆余曲折が手抜き無くしっかりと描かれた素晴らしいストーリーです。

BAD

【グラフィック 3】
3といっても悪いというほどでもないですし、でも別に特別なものを求めているわけではないです。
ではなぜ3か。それはリアル路線のストーリーであるにもかかわらず橘風見というヒロインの胸があまりにも○カいのが気になったからです(変な意味ではないこともない(どっちだ))。
彼女の所属するシリウスというのは最精鋭の消防チームで彼女はそこの副隊長です。
現場には1分でも早く駆けつけるのが使命です。
なのにあの胸だと風の抵抗がありすぎて絶対に遅くなるはずではと思うのです。
オリンピックに出るような陸上選手にあんな胸の女性がいないのがなによりの証明です。
あっでも燃えさかる火炎や煙から防護する役目はするかも。
実際のエンディングでも身をクッション代わりにして要救助者を生還させたという実績があるし・・・

●教師も負けてないけど、最精鋭のレスキュー隊という存在でこの胸はさすがに・・・
ルートダブル_風見.jpg

・・・とまぁ少し脱線してしまいましたが、BADというほどではないことは確かです。
でも個人的な感想では絵柄によってはもっと緊迫感を演出できたのではないかと思います。
絵柄が悪いと言うわけではなくキャラデザインのみけおうさんの絵は全体的に優しいタッチのような感じがしたので、それがいきる場面も多かったのですが、残酷なシーンなどは海外のゲームなどでたまに見られる「絵から得られる怖さ」を感じることがありませんでした。

総評

アドベンチャーゲームとしては突出した完成度といっても過言ではないと思います。
ただBCという存在のためにしっかりとした理由付けがなされていると書きましたが、それは両刃の剣のような面もあり、その説明のためにかなりの時間が費やされており専門用語も多い(説明はTIPSなのでしっかりとされている)ので人によってはくどく感じる部分があるかもしれません。

●かなりのボリュームのBCの説明。天川博士の説明も含めるとかなりの時間の講義を受けることになります。
ルートダブル_授業.jpg


しかしこのBCがあったからこそ奇跡の脱出劇が生まれたのは間違いなくこのBCの説明は理解はもとより何でもありにしないためにも不可欠だったと思います。
またBCだけでなく、我々つまりプレイヤーに問いかけるメッセージもあります。
多すぎるので全部は書きませんが、その根底にあるのは信念だと思います。
人はだれしも自分の中に自分なりの信念をもって生きていると思いますが、この社会の中で生きていくためにその信念に折り合いをつけています。
そのために見てみぬふりをしたりなにもしなかったりするのががその好例です。
しかしこの主人公である9人は自分なりの信念をもって行動しました。
例えそれが他人には悪と見られたとしても、正しいことをしているのだと信じて。
その結果が、良くなったかは悪くなったかは重要ではありません。運というものもあるのですから。
チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ。
ホンダの創業者である本田宗一郎氏の名言です。
この絶望的な状況下であきらめるのは簡単です。
しかし皆がそれぞれ信念をもって行動したからこそ生き延びることができたのです。

●夏彦の母であり、本作のキーマンでもある天川博士。
ルートダブル_天川美夜子.jpg

このようにゲームとしての完成度の高さだけでなくメッセージ性をも兼ね備えた本作は間違いなく傑作です。
360を持っていて良かったと思えるほどです。
システム周りも快適でゲームとしてもドラマとしてもお勧めできる買いの一本です。

♪DoubleBible・・・オープニングの曲です。歌手, 結城アイラ. 作詞, 松井洋平. 作曲, Team.ねこかん[猫].


♪Pose the Question in this World・・・追い詰められた時、予想外の展開が起こった時、謎が判明した時などこういった衝撃の大きい時に流れる曲です。それだけに印象深いです。


↓買い控えていたあなたにもいまからでもお勧めの一本です。
ルートダブル Before Crime After Days(限定版) / ヴューズ

☆夏彦・サリュのルートダブル通信 第3回

posted by アイオリア at 00:00| Comment(2) | ルートダブル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月24日

ゴールド殿堂入りのソフトが海外では最低評価・・・真相はいかに??【重鉄騎】

キネクト期待の大作として鳴り物入りで発売されたソフト『重鉄騎』。

「重鉄騎」公式サイト

管理人はあるソフト(バレバレ)をプレイ中であることと、キネクトには適さないプレイ環境(涙(T_T))であるために購入していないのですが、キネクト初の大作ソフトとしてとても期待していました。
でもその評価がファミ通と海外、いや国内と海外であまりに違うので驚いて今回取り上げました。

まずファミ通ですが、なんと堂々のゴールド殿堂入り。
詳細はファミ通を読んでいただくとして点数は9点・8点・8点・8点というまさにキネクトの大作に相応しい文句なしの点数です。

●海外のレビューでもグラフィック面では高評価でした。
重鉄騎_突破.jpg

で海外に目を移すと、恒例の独断と偏見の総合点ですが、なんと3点となります。
なんという点数の開きでしょうか。
ある関係のソフトに点数が甘くなると言うファミ通の採点といえどここまで海外のレビューと差があるのは記憶にありません。

なぜ海外のレビューの点数が厳しいのか、厳しいレビューに共通していたのが、
キネクトでの操作性の悪さです。
楽しくプレイしたいのに、そのために多くの時間を使ってもコントロールいつまで経っても上手く行えないという現実。

●キネクトの感度の問題もありますが、微妙な操作が難しい点に不評が集まっていました。
重鉄騎_コクピット.jpg

それに引き替えてどうしても考えてしまうのが、これがもしもコントローラーだったらということ。
コントローラーであればどれもが簡単でかつボタンも余るほどなのに、なぜ微調整しながらキネクトで困難な操作しなければならないのかということにどうしても疑問を感じてしまうと言うことです。

その上キャンペーンは難易度がとても高く、シングルではまず越えられない難易度設定になっており必然的に4人協力プレイが必要になるということでただでさえ気楽に遊べないのに4人集める必要があるほどの難易度というのは納得しがたいものがあったようです。

●シングルではかなり困難でこのような激戦地では4人協力プレイでも、油断をすればすぐに鉄騎は動く棺桶となります。
重鉄騎_激戦.jpg

そして4人を集めたとしても求められるのは、パーフェクトなエイミングや瞬間的な反応です。
これくらいの能力がないと、これほどの高難易度だらけのミッションを被害なく完了することは不可能なのです。
ただでさえキネクトによる困難な操作性の上に、上級者の技術が必要になるのです。
さらに視界は悪く、小さい長方形の窓かヒビの入った潜望鏡を頼りに攻撃する技術も必要です。

●この視界にも慣れるしかない。
重鉄騎_砲撃.jpg
また戦場の情報も、事前に与えられる情報もかなり少ないと言うことも覚悟しておかなければなりません。
レーダーもなく、敵の情報も少ないので、敵を探して戦場をさまようなんてことも度々おきます。

確かに何度も全滅してそれを繰り返して先に進むというゲームも過去にはありましたが、このゲームは
挑戦意欲が沸く前に自分のスキルに対しての自信を失う可能性が高いのです。

最初のステージで1回や2回全滅するなんてのはザラだそうです。
普通は最初はレクチャーやチュートリアルみたいなものでまず全滅しない仕様になっているのですが。

●キャンペーンのミッションはどれも高難易度。どのようなミッションでも油断をすると死を招く。
重鉄騎_橋爆破.jpg

あと仲間も登場するのですが、汚い言葉が中心だそうです。
でもあまりパターンはなく同じ言葉を何回も聞くことになるようですが。

以上が、大雑把に海外のレビューをまとめてみましたが、なにかお気づきになりませんか。
そう、この『重鉄騎』の悪い点はあまりにリアルさを追求したところじゃないかというところです。

良いレビューはむしろそのリアルさに共感しています。

操作性は確かに悪いものの、むしろそれをその操作の特長ととらえるために攻略動画を見たり自分に扱いやすい操作を見いだすことで自分なりの楽しみ方が倍増します。

●自分の鉄騎に愛着をもとう。
重鉄騎_勇姿.jpg

また、確かに難易度は高いものの、敵の配置や起きるイベントは基本的に同じなので、「どの敵キャラに殺されたのか?」などを覚えて、それへの対象方を実践することで次々と迫る難局を突破し最終目的を遂げた時の達成感は他のゲームよりも深いということです。

ある意味リアルな操作性とリアルな戦場これらは海外のレビューアーには操作にしにくさ、爽快感のなさと映ったのだと思います。

●リアルさとゲーム性は表裏一体の部分も確かにある。
重鉄騎_突破.jpg

ここらへんが日本と海外の受け止め方の差かなと思います。
なんといったらいいのか。
そう例えば前に見たフィギュアの番組を思い出しました。
海外のフィギュアの場合ある程度似ていればOKみたいな感じでしたが、日本のあるメーカーのフィギュアは造形師さんが、容姿や服装の細部にこだわるのはもちろんのこと関節の動きの一つ一つにまでこだわっていたのが印象的でした。
だからこそ世界的にみても評価が高いのだと納得しました。

つまり全体的に海外のレビューよりも日本のレビューの方が全体的にこのゲームに対して好印象なのはここらへん、つまり細部へのこだわりが高く評価されたからだと思うのです。

●細部へのこだわりを評価するレビューも多い。
重鉄騎_山頂基地.jpg

ゲームとしての快適性ももちろん重要ですが、それにもましてファンがこの鉄騎というシリーズに求めたのはあのコントローラーや重厚感のようなリアルさだと思います。

レビューを見る限りは少なくとも黒箱から続く鉄騎のファンの要求は満たしているようです。

●女性兵士も活躍すると同時に死ぬこともある。そうここは戦場なのだから。
重鉄騎_女性兵士.jpg

確かに操作も難しく難易度も高いですが、それらを乗り越えたとき真の面白さが見いだせるとのレビューも多かったです。

最後にまとめると、海外のレビューも国内のレビューも偽りはなく、決め手はやはり最後はあなたに合うかというところではないでしょうか。
そのためにも最低限体験版をプレイして、自分に合うかだけは確認しておきたいですね。

↓もう前作のファンは買っていると思うので、これからか買おうと考えている方は自分に合うかどうか慎重に見極めましょう。それからでも遅くないです。
重鉄騎 / カプコン

↓キネクトがない場合はこちらがお得です。
Xbox 360 Kinect センサー 重鉄騎 同梱版【CEROレーティング「Z」】(「重鉄騎 特殊迷彩「カーボンアサシンパック」DLご利用コード」同梱) / マイクロソフト

☆重鉄騎 How to Playムービーです。

posted by アイオリア at 19:00| Comment(0) | 重鉄騎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月22日

ルートダブル セカンドインプレッション

公言どおり、楽しんでますよルートダブル。
それならそれで発売から一週間経つのだし、レビューを書こう!といきたいのですが、まだ管理人はBルートまでしかクリアしていなかったりします(T_T)。
もう真のエンディングまで辿り着いた方も多いと思いますが、まぁ管理人はアせることなく地道にクリアしていく予定です。
でもクリアまで待っていたらレビューの旬を過ぎてしまいそうなので、まだ道半ばですが簡単なレビューをしたいと思います。

もちろん今回もネタバレなしの方向でいきます(あれ前回ネタバレありだったようなw)
ちなみに画像はへたっぴ管理人のデジカメ画像です。ネタバレなしの画像を厳選した(つもりの)Bルート中心の画像です。

Aルートがレスキュー隊を緊迫したサバイバルゲームでしたので、Bルートも当然高校生によるサバイバルゲーム・・・だったら今までによくあった少々の選択肢で少しストーリーと背景が変わるだけの凡百アドベンチャーゲームと同じになってしまいます。

もし、あのボリュームある体験版で満足してしまった方はBルートを遊んでみて下さい。
体験版とは全く異なる展開に驚くはずです。

●Bルートも良いですが、Aルートのもう1つのエンディングも必見です。
なぜ恋人同様の彼女がこんな狂気の姿に化したのか・・・体験版では絶対にわかりませんw
ルートダブル_狂気の恋人.jpg

内容も同じゲームとは思えないほどです。
Aルートはどちらかと言えば地味ですが、Bルートは3人もの美少女女子高生に囲まれて最初はサバイバルとは無縁なのどかな日々を過ごします。

●AルートでもBルートでも大活躍(?)だった謎の美少女「悠里」
ルートダブル_悠里.jpg

でもただ単に美少女女子高生と過ごすだけだったら、単なる2本のアドベンチャーゲームがあるだけの凡百アドベンチャーゲームと同じと言えます。

●幼馴染みのましろが垣間見た事が、事件と夏彦がからむきっかけになりました。
ルートダブル_きっかけ.jpg

大きな違いはストーリーが全く別の形の展開を見せながらも、その内容はAルートと密接にからんでいることです。

そしてそのストーリーはある能力によって過去を鮮明に回想することができるようになるのですが、それがAルートの惨事を引き起こした事故から6日前からとなります。

それはただの回想ではないのです。
回想というより、時間を遡ることで事故が起きるまでのまでの6日間をやり直しているような、回想とは明らかに違う感覚を夏彦は体験することになります。

その回想はなんと、事故に巻き込まれていて夏彦たちの必死に脱出している最中に繰り返されるのです。
6日前に始まり、5日前、4日前、……そして今日といった感じで、回想は現実の時間に近づいていきます。

しかもそれは過去に起きたことと全く同じものを回想するのではなくて、回想する度にそれらの記憶は、微妙に、しかし確かに変化しているのです。

この点が大きなポイントです。
全く同じ事が繰り返し起きるのではなくて、それが過去と回想が微妙に違っていてそのほとんどが、現実で夏彦達が生き延びる為の大きなヒントになっているのです。

●現実に迫る毎に、ましろが内に秘めた思いが伝わってきます。それは単なる恋心ではなく、より奥深いものでした。
ルートダブル_ましろの想い.jpg

うーんこの魅せ方が実に上手いと思います。

ただ単に同じ過去を繰り返すとか過去にさかのぼって誰かを助けるというのはよくありましたが、命を賭けた脱出劇の最中に回想があってその回想が今を生き抜くためのヒントになるのです。

●その回想があって知り得た、ましろの胸の内の気持ちと悲しみを理解しましろを抱きしめる夏彦
ルートダブル_理解した二人.jpg

そしてそのヒントを一番くれるのは悠里という夏彦の幼馴染み。
彼女は幼馴染みというだけでなく、まるで夏彦の事はなんでもわかっているかのごとく意味深な言葉で教えてくれます。
なぜそれがわかるのか。
それは体験版でもちらっと出たBCではなく、ましてや超能力でも霊能力なんてものでもありません。
そしてその理由を理解した時、私は納得すると同時にとても感動しました。

●Aルートよりとまったく別の存在として登場した悠里。その存在そのものが今にも消えそうではかなげですが、誰よりも夏彦を理解していた存在でした。
ルートダブル_消えゆく悠里.jpg

まさにストーリーから、ありがちなものが排除されているので、Aルートをプレイしている状態でも予想のつかない展開になり後半は一気にプレイしてしまいました。

●単純に脱出してめでたしめでたし・・・なんてありきたりなものではありませんよ。
ルートダブル_生への脱出口.jpg

ボリュームも十分あって決してAルートのオマケどころではなく対等かもしくはそれ以上の出来でした。

あえて難点をいうと、BCという概念・存在を説明するために十分に時間をかけたことが問題かなと思います。
このBルートはBC、すなわちテレパシーの存在が大きな鍵となりますが、それを単なる超能力としないためにこれでもかというほどの科学的な論拠が示されます。
しかし先生の授業ではひたすらその説明を聞いていたという感じがしないでもなく、中だるみ感がしたのも事実でした。

●この虚空を見つめる心の壊れた少年には、その心のスキマをうめるものが必要だった。
ルートダブル_意識のもどらない少年.jpg

でも、なんでもありの空想世界にしないためにこういうしっかりとした土台のある世界観は評価したいですし、その為の説明が必要なのもうなずけます。

最後のまとめとして、Aルート/Bルートともにストーリー・ボリュームなどアドベンチャーゲームにとって最も大事な部分がきっちりと押さえられた大満足の出来でした。

●謎の多い美少女であるサリュの存在もいい味だしてました。
ルートダブル_傷だらけのサリュ.jpg

ただあえて言わせてほしいです。地味なのが惜しいと。

この『ルートダブル』は360オンリーだし、アイドルやナイスバディ(死語)なお姉さんが主役なゲームでもありません。

どうみても目立つ立ち位置ではないですが、間違いなくとてもいい仕事をしているゲームです。
爆発的に売れることはないとは思いますが、本当にいいものは口コミなどで少しづつ広まっていくものだと思います。

360のアドベンチャーゲームの中で不朽の名作になることを信じて、残りのルートもプレイしたいと思います。

↓限定版はかなり豪華ですよ。
ルートダブル Before Crime After Days(限定版) / ヴューズ
posted by アイオリア at 00:00| Comment(0) | ルートダブル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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