2011年12月19日

インスタントブレイン レビュー

このゲームはストーリーや設定などに多くの矛盾点を含んでいます。
でもこのゲームはその矛盾点すらも楽しめる"妄想力"、わかりやすくいうと説明不足の点を自分の頭の中で補えることができれば、キャラクターの魅力も相まって独特の『インスタントブレイン』という世界に入り込むことができます。

【オリジナリティ 5】
360では珍しい推理モノのアドベンチャーゲーム。
なんとか裁判というゲームに似ているそうですが360で出てなければ興味ないのでw。
それはともかく2040年という設定もストーリーの中ではしっかり生きているのですが、今から見ても古臭い部分もあり多少の違和感は感じると思います。

過去を撮れるカメラ『エクスポージャー』を中心に動くストーリー展開もなかなか良いのですが、なによりも評価したいのが個性的なキャラクター。

●過去を撮るカメラで難事件を解決!
インスタントブレイン_エクスポージャー.jpg

特に女性陣はいろんな意味で強力です。
主要キャラクターはバストな、もといベストなスタイルの方ばかりで胸はもとより体のラインがくっきりみえる服を着こなしています。
刑事ですら、へそだしスタイルは当たり前でみなさんすごいスタイルの方々ばかりです。

●女性キャラ集結!ごく1部をのぞきみんなボンキュボン!
インスタントブレイン_ヒロイン集結.jpg

そしてそれは脇役にもあてはまり、スタイルだけでなく個性も磨かれています。

例えば5章だけのチョイ役なのですが、リニア販売員の「華カスミ」。
これが制服だったら反則だろ!っていう感じの制服と抜群のスタイル、そして方言に上乗せされた独特の個性をお持ちです。

●これがリニアの女性販売員の制服だとは・・・、ちなみに緑色のキャラが「華カスミ」です。独特な方言と誰とでも仲良くなれる魅力をもっています。
インスタントブレイン_華カスミ.jpg

まずこんな制服ありえないよって考える前に2040年という設定を考えて妄想力発動です。
2040年ではおそらくリニアだけでなく、あらゆる乗り物がお客獲得にいろんな手段をもちいて競争していると思います。
だから販売員やガイドさんも今から見れば過激な制服が当たり前になっているのだと思うのです(もちろんこれすべて私の妄想ですw)。

このゲームではこんな感じで矛盾を感じる部分を脳内で補っていく必要があるのですが、それができるか、もしくはそれをプラスととらえるかでこのゲームの評価は大きく異なると思います。

【サウンド 3】
目立っていい曲といえるものはなかったものの、場の雰囲気を盛り上げる感じの曲が多かったのは好印象でした。
個人的には推理をする際の音楽がお気に入りです。

【熱中度 4】
はっきりいいましょう。
ストーリー、すなわち犯罪やそれに対する推理などは矛盾点が多く穴だらけです。
こんなストーリーでもハまれるかは、冒頭で述べた妄想力で補えるかが鍵を握ります。

その中でも第2章は遊びごたえがあり、推理でも盛り上がったのですが、第3章でガクッときてまた第5章から盛り返して終盤の盛り上がりへと繋がっていく感じです。
個人的には第2章が一番推理モノらしい感触を得ることができました。
ですが、そんなストーリーの欠ける部分を補ったのが個性豊かなキャスト達です。
第3章も推理モノとしては問題ではあるものの、ストーリーそのものは中々良い出来で特にこのストーリーの中心人物である「果張ネイル」はその独特のなまりと背景が印象的でした。

そしてこの第3章が最も評価を下げた原因は、第2章ではかろうじて守られてきた決まり事、「エクスポージャーで撮った写真は、その能力を知らない人には見せない」という事をあっさり破ってしまったからです。

しかもその写真が、「犯人と被害者が朝早くに2人でいた写真」だというから驚きです。
でもこの写真、犯人の真後ろで撮るか隣のビルから超望遠で撮るかぐらいしか撮影方法がないのです(基本的にカメラに望遠機能はない)。
そんな写真を提示されて認める犯人も犯人だけど、それを証拠として扱う警察も警察です。
普通であれば「こんな写真はいくらなんでも撮れるわけがない、むしろ合成の可能性がはるかに高く証拠とはなりえない」となるはずです。

●刑事の謹飾ミクリ (CV 井上麻里奈)。前半こそ主人公を犯人扱いでしたが、後半では主人公を尊敬さえしている。
インスタントブレイン_謹飾ミクリ.jpg

そこで妄想力が必要になります。
それはおそらく警察も犯人も場の雰囲気というものに飲まれていたのではないかということです。冷静に考えればわかることでも、緊迫した雰囲気の中でそれに気づかなかったのだと考えれば合点もいきます。

このような矛盾を感じる場面がいくつもあり、「そんなの納得できない」という考え方だと熱中度は2以下になりますが、その矛盾を妄想で補えればその魅力的なキャラクターと相まってこのゲームにのめり込むことができます。

【バランス 4】
探偵モノや推理モノの傑作を期待している人には間違いなく物足りないものですが、そういうストーリーが基準だと謎解きも必然的に難しくなってしまいます。
このゲームは複雑な、推理らしいシーンもあまりなくストーリーも基本一本道ですが、それだからこそ遊びやすいということもできます。
本格的な推理モノだと、あまりにも微細な変化を指摘しなければ詰まってしまうということもありますがこのゲームではありません。
推理モノのアドベンチャーゲームになんとなく抵抗感を感じる人でもプレイしやすいゲームに仕上がっています。

BAD


【グラフィック 3】
キャラクターデザインの良さなどは文句なしですが、全体的なグラフィックというと色んな意味で古くささを感じます。
セーブ画面などはあえて古さを狙ったようですが、1枚絵でも拡大すると粗かったりするのはなんとかならなかったかなと思います。

【ストーリー 3】
推理モノとしては2です。しかしそれ以外のストーリーとしての部分は4なので、結果として3となりました。
まず推理モノとしては矛盾だらけのストーリーはなんとかならなかったのかという面があります。
例えば、自由の女神のてっぺんにどうしても会いたい女性がいたとしてエレベーターが使えない場合、登るためにロープが使えたとしてもそのロープで登ろうとしますか?
普通の人間であれば、会いたい気持ちよりも命の危険を感じて止めるはずです。
またそんなことをすればどう見ても目立つので、何時であろうと目撃者がいる可能性は非常に高いはずです。
他にもどうみても自然に付くはずないガラス片を引きずってて電源コードを切ってしまったのをどこをどう受け止めたら警察は単なる事故として処理できるのか。
これらだけでなくまだまだ上げられます。

これらには、合理的な説明がどこかでされているわけではありません。
我慢できない方も多いと思いますが、それは妄想で補っていく必要があります。

でもストーリーはなかなか良く、一連の犯行の意味も終盤で一気に解決します。
また、それぞれの犯罪が穴が多いと言うことも終盤の内容で説明することができます。
あまり詳しく離すとネタバレになりますので簡単にいうと、「どの犯人も正常な状態ではなかった」ということが共通しています。
そこでやたら凝った犯罪の割には、穴も多かったのも納得できるのです。
ストーリー単体としてみれば、第3章と第6章はいい仕上がりでした。

総評

結果的にはとても楽しめました。
特にここまで個性的なキャラクターが揃っているゲームはなかなかありません。
脇役もそうですがヒロインももちろん良く中でも「八飛車キリン」は天才ハッカーを自称する大阪弁の女子高生という設定で、CVは釘宮理恵さんです。
釘宮理恵さんというと360ではあのアイドルのキャラが有名ですが、それとは全く別のキャラとしてその個性を見事に表現していました。

●八飛車キリンの水着姿。あまりにすごいお姉さま方達の中で萌えの部分を担当する自称天才ハッカー
インスタントブレイン_八飛車キリン.jpg

推理モノとしては稚拙な部分が多くあるものの、推理をする部分では、セーブ出来る箇所も多くバックログからもやり直しが効くので、「かなり前から戻って証拠品集めをする」とか「証拠不十分で一からやり直し」なんてことが一切なかったので気楽に遊べて良かったです。

ですが写真を撮るシステムはまだまだ改良の余地ありと思いました。
まず写真を撮れるシーンが限られているということ。
別にフィルム制限など必要ないので、自由に撮れて後で主人公が勝手に選別してしまうというやり方でも良かったんじゃないかなと思いました。
また写真をとることのタイミングは特定のセリフと時だけなので、その1回のセリフを飛ばしてしまうとやり直す必要があること。
しかもスキップをするとそのセリフも一瞬で飛んでしまいます。

ゲームクリア後のオマケも充実していて好印象でした。
エクストラのシナリオもそれぞれのヒロインの裏がかいま見れて楽しめました。
そしておまけのゲームの「怒首領蜂」のKinect対応版とアクションゲーム「NIN2-BRAIN」もそれぞれ単なるおまけとは呼べないほどしっかりとした作りで楽しめました。

●怒首領蜂は専用のセリフと専用のシナリオがあるのは驚きました。
インスタントブレイン_怒首領蜂.jpg

ケイブが手がける初のアドベンチャーゲームとして浅田氏をはじめとした開発陣の意欲は感じ取ることができました。
ただストーリーはもとより、アドベンチャーゲームの基本である画像の切り替えやスキップがスムーズではなかったり、オートモードへの切り替えが不便だったりとシステム面でもアドベンチャーゲームにはまだ慣れていない部分を感じました。

それでも新しいジャンルに挑戦するという意欲は買いたいですし全体的な完成度は決して低いものではないと思います。
最初から文句なしの傑作はなかなかできません。
ケイブさんにはこの『インスタントブレイン』得たものをステップとして、より完成度の高いアドベンチャーゲームを見せてくれることを期待しています。

●真のヒロインである彼女には会えるのか?
インスタントブレイン_真ヒロイン.jpg

♪過去の証明・・・やっぱり推理モノというのは謎を解き明かしていく過程が一番楽しいものです、その写真というピースを組み合わせて謎を解いていくときに流れる音楽がこの音楽です。


↓本格的な推理モノを期待せず、細かいことを気にしなければ楽しめるハズ。
インスタントブレイン (初回限定版) / ケイブ


ご要望にお答えしてw
posted by アイオリア at 00:00| Comment(6) | インスタントブレイン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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